9/11事件の真相については、事件から3年たって、2004年7月にアメリカ政府による『9/11委員会報告書』(The 9-11 Commission Report)が発表され、それが広く一般に受け入れられている。しかし、この報告書には数々の問題点があることが多数指摘されている。
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The 9-11 Commission Report |
そもそも、この委員会の設立をめぐってはブッシュ政権が当初それを執拗に拒否してきた経緯がある。議員や遺族たちを含む多数の「調査委員会」設置要請の圧力に抗しきれず、ホワイトハウスはやっと渋々重い腰を上げて委員会設置を決めたのが真相だ。また、9/11委員会ができてもホワイトハウスは様々なレベルで調査の進行を妨害してきた。例えば、NASAのチャレンジャー事故究明に5000万ドルの予算をとったのに比べ、国家の重大事件である9/11事件調査にはわずか300万ドルしか与えなかった。また政府関係者の証言を執拗に拒否してきたことなどがある。
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9/11委員会報告書は、「9/11テロ事件に関わる事実と状況の最大限可能な説明」を与えることとなっている。ところが、報告書は従来のいわゆる「19人のアルカイダ・テロリストによるハイジャック・テロ事件」説を踏襲するだけで、その「公式発表」"Official Story"に反するような事実はすべて省略されているか、あるいは、歪曲されている。
実際のところ、本報告書は、政府、とくに軍(ペンタゴン)が9/11事件に関与しているという可能性を全面否定するのにほとんどのページを費やしている。9/11は政府・軍にとって寝耳に水であり情報を事前に知っていた事実はまったくなく、ハイジャック機に対してスクランブル(緊急発進)が遅れたのはFAA(連邦航空局)の管制官の怠慢だと説明している。要するに政府・軍に落ち度がなかったことを説明するのが本報告書の真の目的となっている。
デービッド・レイ・グリフィンは、9/11委員会報告書が省略(Omissions)と歪曲(Distortions)に満ちていると批判しているが、その主な論点をここに示す;
ハイジャック犯とされる人物たちの以下の事実が報告書から省略されている。
- 少なくとも6人が生存していることがBBCなどで報告されている。
- モハメッド・アタをはじめ、何人かは報告書が主張するような敬虔なイスラム信徒ではない。
- ペンタゴンに激突したとされるボーイング77便を操縦したとされるハニ・ハンジュールは、そのような操縦技術を持っていなかった。(報告書はこれを認めていながら、その後無視している)
- これらハイジャック犯19人の名前が載っているとされる乗客名簿が証拠として未だ提出されていない。
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WTC(世界貿易センタービル)の崩壊について以下の事実が省略されている。
- 鉄骨高層ビルが火災で崩壊したことは過去に一度もない。
- 火災は、とくに南タワーと第7ビルの場合、鋼鉄を溶解するには時間も規模も足りない。
- 最初にジェット機が激突した北タワーではなく、南タワーが先に崩壊した。
- 両タワーの中心構造部である47本の鋼鉄製支柱の存在について。
- 第7ビルが同時に崩壊した(報告書は第7ビルのことはいっさい触れていない)。
- WTCのオーナーであるラリー・シルバースタインが、第7ビルの解体指示を与えた。
- 3つのビル崩壊が、通常のビル解体の時に見られるような明らかな現象を示していること。(タワーはまっすぐ下に自由落下速度で崩壊したことなど)
- ニューヨークのジュリアーニ市長が、タワーが崩壊することを事前に知っていたと報告している。
- ブッシュ大統領の弟と従兄弟が、WTCの警備会社の取締役である。
- WTCの崩壊後に鉄骨などが迅速に運び去られた。(犯罪現場からの証拠隠滅は通常は連邦犯罪である。)
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ペンタゴンに激突したとされるボーイング757機について以下の事実が省略されている。
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757機が、テロリストが狙う標的としてもっとも効果が少なく、またもっとも困難であるペンタゴン西側にわざわざ激突した。
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757機が時速数百マイル(1マイル/hはおよそ1.6km/h)で激突したとされるペンタゴン西側外壁が30分間崩壊しなかった。
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ペンタゴンの内部あるいは外側でもボーイングの機体が確認されていない。
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激突した際生じた穴がボーイング757機の機首部分が入るくらいしかない。
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政府が、ボーイング757機が写っているとされるビデオを付近のガスステーションから没収し、所持している、およびそれを未だ公表していない。
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報告書は、ハイジャック犯が原子力発電所を狙わなかった理由を、原子力発電所周辺は厳重な防衛警備がされているため撃ち落とされる恐れがあったからと述べている。しかし、ペンタゴン周辺も同様に、常時厳重な警戒体制がひかれており、軍関係の航空機のみが対ミサイル砲撃を避けられる。
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ワシントンとニューヨークが攻撃されているというのに、なぜ、もっとも標的になる恐れが高い大統領とそのシークレットサービスは緊急避難をしないで、そのままフロリダの学校に居続けたのか、という疑問に報告書は言及していない。
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9/11以前に警告情報があったことについて報告書は無視している。
- アッシュクロフト司法長官、ウィリー・ブラウン・サンフランシスコ市長、および複数のペンタゴン関係者が事前に警告を受けていた事実。
- 弁護士でクリントン大統領弾劾の主席検事であったデービッド・スキッパーが、複数のFBIエージェントから事前の警告を受け取っていた。
- これらのFBIエージェントが、事件のだいぶ前から日付と標的の情報を知っていた。
- 9/11事件前日、首謀者とされるカリッド・シャイク・モハメッドからハイジャック主犯のモハメッド・アタにされた犯行指令の電話を盗聴したとされるNSA(国家安全保障局)が、本当に9/11以降までその内容を翻訳しなかったのかという考察。
- 9/11の数日前にあった株式市場での大量のオプション買いがインサイダー取引である疑いに関する調査(報告書はとくに異常な取引はなかったと結論づけている)。
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オサマ・ビンラディン/アルカイダとサウジと911の関係についての省略あるいは否定。
- オサマ・ビンラディンが9/11直前にドバイにあるアメリカの病院に2週間滞在し、その間、CIAエージェントの訪問を受けている。
- オサマ・ビンラディンが自分の家族からもサウジ王家からも縁を切られていない。
- オサマ・ビンラディンをアフガニスタンで捕縛する作戦は見せかけだった。
- 2002年に逮捕されたアルカイダのメンバーとされるアブ・ズベイダが、サウジ王家の少なくとも3人が9/11の攻撃を事前に知っていたと証言している。
- サウジ王家がアルカイダに資金を提供していた、とくに、ハイファ王女がアルカイダに金を渡した。
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9/11以降のサウジ関係者を乗せた飛行機について以下の事実が省略されている。
- 約300人のサウジアラビア人が国外に出た。
- そのうちの”関心ある人物”を誰も取り調べなかった。
- ホワイトハウスが国外退去許可を与えた。
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- FBI関係者の内部告発証言をすべて無視。
(9/11委員会のメンバーの何人かが元FBI幹部である事実がある)
- ホワイトハウスとパキスタンおよびその情報局(ISI)との事実関係無視
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